Webデザイナーのキャリアパスの一つにアートディレクターがありますが、その平均年収は正社員で400万円～800万円とけっこう幅があります。
芸術性が求められる制作物を扱う仕事なわけですから、各人のスキル・実務経験などによってどうしても年収に幅が出てきてしまうのです。
しかし、大手広告代理店の正社員だと、1,000万円を超えるケースもありえます。
そのため、クリエイター関係の職種の中では、わりと年収が高いほうに位置付けられています。
ちなみに、派遣社員のアートディレクターだと、平均時給で1,800円～2,500円くらいになるようです。
では次に、アートディレクターになるために必要な物について。
アートディレクターはデザインチームをマネジメントするのが主な仕事ですが、そのためにはプロジェクトを管理できるスキルが必須です。
例えば、「適切にスタッフを仕切ることができる」「スケジュールを作り、進捗管理ができる」「クライアントや関係者と交渉することができる」など。
それには、一定水準以上のコミュニケーション能力がなくてはならないことは必然です。
また、デザインの業務というのは予定したとおりには進まないということも多々あるので、そのように何らかのトラブルが起きたときに対応できる能力といった物も求められてきます。
そして、アートディレクターというのは、高度な専門職であるデザインスタッフを統率して、ビジュアルデザインをしていくという立場にあります。
ですから、根幹となる業務はマネジメントではあるものの、デザインの未経験者がアートディレクターになるのは容易ではありません。
「専門的なスキルを持ったスタッフを統率する」「クライアントの要望を的確に理解する」などといったことができるようになるためには、やはりデザイン業務の経験が必要です。
これらに加えて、「自分のスキルやセンスを磨いておく」「トレンドを把握する」といったことも欠かせないでしょう。