Webデザインは色で変わる

Webデザインをする時に、多くの人は見やすさやスタイリッシュなものを意識するでしょう。ですが、一番肝心なのは実は色なのです。たとえば、いつも見慣れた郵便ポストや建物も、色が変わるだけでずいぶんと印象が変わります。
Webデザインは、誰よりも目立った方がいい。そう考えている人もいますよね。そこで、赤やオレンジ、青などの原色を選ぶ人もいるでしょう。ですが、そういった色というのは、実はあちこちで使っているので、たいして目立たない可能性もあります。また、赤やオレンジという色はどこか攻撃的に感じるため、ユーザーのなかにはあまりいい印象を持たない人もいます。

もし赤を使うなら、原色そのものではなく、やや明るさを落とした色が効果的です。高級感があって人目を引きますし、落ち着いた雰囲気を感じさせます。
このように、色というのは明暗でイメージが変わります。使う時には、その色が相手にどのようなイメージにとられるのかなどを考えてみましょう。

また、珍しい色をメインデザインに使うというのも、ユーザーの興味を引きます。
ターコイズブルーやサックスブルーなど、他のサイトがあまり使わない色を使うと、ユーザーが思わず「なに、この色?」と興味を引き、サイトを見てくれるのです。
人は、無意識に色で行動や心理を動かされます。本当は購入する気がなかったのに、急に買いたくなる時ってありませんか?また、すごくほしかったのに商品ページを見たら、なんだかほしくなくなったという時もありますよね。これも、色が関係している可能性があります。

また、色は国籍によっても見る人の印象は違います。
日本では、黒というのは上品さを表してくれます。しかし、国によっては黒は不吉なものをイメージするために、あまり良い印象はありません。
また、金色をとても好む国もあります。自社が発売する商品やサービスが国内向けなのか、それとも国外向けなのかでもWebデザインに使う色は考えなくてはいけません。
そして、色の種類はたくさんあればいいというわけではありません。カラフルなものというのは、魅力的でもありますが、ゴチャゴチャしている印象になり、ユーザーにとっては疲れることもあるのです。
Webデザインで色を印象的に見せる場合は、視覚的に疲れない色を考えることも重要になります。デザインを考えた時には、それぞれの色が持っている効果や、見え方についてじっくり検討してから決めることが大切です。